【CUBE&ロボット】新しい価値を届けるロボット

プロフィール

赤澤 夏郎(Akazawa natsuo)氏
株式会社プレンプロジェクト 代表取締役

2004 年に精密金属加工メーカー、株式会社システクアカザワに入社後、
社内でロボットベンチャーを立ち上げ、ロボット開発をスタート。
2006 年 8 月に最初の「PLEN」を発売。
その後ロボット開発をメインに、大阪ハイテクノロジー専門学校ロボット学科の設立や、
ロボット教育の教育コンテンツ 開発などに携わっている。

現在、新しいロボット製品「PLEN CUBE」の開発を進めている。

何かの部品から始まった


家業のシステクアカザワで働いていた赤澤氏は
2004年社内プロジェクトとしてロボット事業を開始した。

同社は金属部品を製造する会社だったが、生産された製品を見ても
赤澤氏には何に利用する部品なのかわからなかったという。

そんな折、赤澤氏が製造した部品で組み上がったロボットを見て、
単純に「面白い!」と思った。

ラジコン用のサーボモーターと金属の骨組みで構成された人型ロボットを見て、
自分にもできそうだと思った事がきっかけでロボット開発の道に進んだ。

まず初めに20代~40代のテクノロジー好きの人をターゲットにし、
2005年の11月に開催された国際ロボット展への出展を目指して、
一人一台のデスクトップロボットを目指す「PLENプロジェクト」が始動。

PLEN CUBE


2017年夏頃販売予定の「PLEN CUBE」
情報サービスやデバイスをコネクトするハブとなるパーソナルアシスタントロボット。

常にユーザーと共にいて、場所や環境を選ばず的確にサポートし、
人生の瞬間を切り取って保存し、大切な人とシェアもできる。

カメラ・ディスプレイ・スピーカー・マイクが搭載されており、
フェイストラッキング・音声認識・ジェスチャー認識などの最新のテクノロジーも利用できる為、
誰でも簡単に「PLEN CUBE」に指示を与える事ができる。

「PLEN CUBE」は屋内・屋外で被写体を自動で認識して、画像撮影から配信、共有が可能。

インターネットを利用して写真や動画等を世界中で共有ができる事はもちろんの事、
家事や外出中に家の中の様子を確認できるのでホームカメラとしての利用もできる。

また、赤外線通信も利用できる為、家電のコントロールも可能。

「PLEN CUBE」の形には赤澤氏のこだわりがあり、
「敢えてイメージが固定化しやすいデザインにはしない」というコンセプトで創った。

ロボットという認識を持ってもらいながらも、生き物のように動き、
スマートフォンのように手に取ってみたいと思えるようなモノにしたいと考え、
手元にあった裏紙にアイデアを書きまくった結果、立方体の形を思いついた。

最初に思いついたのは球状の造形だったが丸い形だと持った時に手から落ちたり、
置いたときに安定しなかったりするので、手に持った時に安心して掴む事ができ、
机などに置いても安定する四角形に行き着いた。

四角形を閃いた瞬間すぐに携帯を持ち、東京で営業をしている富田氏に電話をしたという。
電話で話した内容は、形が決まったという事だけだった。

詳細は会って話したいとワクワクしたような声だったという。

ただ、ここで問題が発生した。
想像している内は良かったが、実装していくと課題が山積みになった。

新しいモノを世に問う


想像していたモノを実装していくほど、想像していた事やモノの乖離が発生する為、
そのギャップをどう埋めるか、販売開始までは改善の繰り返しだという。

ギャップの中の一つに日本人のモノに対する独自の考え方がある。

海外での仕事も多い赤澤氏は、日本人ユーザーのモノの質に対する要求度の高さを感じているという。
日本人は「安くて良いモノ」がある事が当たり前という思考が強い為、
ロボット等の新しく未成熟な分野のモノは受け入れられない事が多い。

また、海外だとモノを自ら創る事を求めるのに対し、日本は完成品を求める傾向が強く、
付随してサポートもしっかりしていない受け入れてもらえない。

その反面、海外は自ら創る事を求める為、多少の不十分な点があっても受け入れてもらえる。
その為、海外の方がスタートアップ企業は事業を進めやすいのではないかという。

ロボット等の新しい分野のモノは、誰もやった事が無い事をする為、
最初からユーザーが求めている機能を満足に導入する事は難しい。

「高くて不十分なモノ」からスタートし、
時間をかけてユーザーが満足するモノになっていく事が一般的である。

その中で「PLEN CUBE」は新しい概念を持つ分野のロボットである為、
少なからず最初からユーザーが求めるモノすべてを提供できる訳では無いが、
ユーザーの思考に合わせてカスタマイズできる仕様にしている。

例えば、現状の機能としてプロジェクターは利用できないが、
カメラが付いている頭の部分を取り換える事で利用できるようになる。

スマートフォンのように気軽に持ち運べて、
日常の生活シーンに合わせて機能を使い分けられる魅力が、
「PLEN CUBE」にはある。

共創できる企業に


PLENプロジェクトでは、一人でも多くの方がプロジェクトに参加してくれて、
よりよいモノを創る企業になる事を目標にしている。

テクノロジーが細分化され深化していく現状のロボット市場では
一社で開発から販売までのすべてを行う事は非常に難しい。
その為、複数の企業や人と助け合いながら進めなければならない。

2014年PLENプロジェクトは、
クリエイターのネットワークを生かしたプラットフォームを持つチームを筆頭に
様々な業種の人と出会い、PLENプロジェクトは更に加速した。

また、クラウドファンディングを利用して資金面の調達や、
ユーザーテストなどのマーケティングにも成功している。

このようにPLENプロジェクトでは、ロボットに関連する企業だけではなく、
様々な業種の企業や人を巻き込んで、ロボット市場を盛り上げている。

PLENプロジェクトのゴールは、一人一台ロボットを持っている社会を実現させる事。

その為に、まずは「共創」によってロボットのプラットフォームを創り、
市場を盛り上げ、数年後に訪れるであろうロボットの利活用社会で、
一人一台ロボットを持っている社会を実現させる。

数年後、
PLENプロジェクトで生まれたロボットが、アナタの手元でアナタの喜びを加速させる。

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紹介 廣井 健人(ひろい けんと)

ロボットの『当たり前化』を実現させたい。 数年前、スマホは真新しいものでしたが、今ではあって当たり前になっています。 ロボットもスマホのように、身近にあって当たり前になるように、 ロボットを開発している方々と協力し合って、ロボット利活用社会を創っていきたい。

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